今回は平紐の持ち手の製作過程とこだわりについてです。
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ファスナー部の裏地取り付け
ファスナーに裏地をつけると作品のクオリティーが高まり、丈夫に仕立てることができます。
1、ファスナーをつける際は裁縫用の両面テープを使用します。幅は3mm程度のものを使用しています。ファスナーの縁に両面テープを取り付けることで縫い付ける際に、テープを巻き込んで縫い付けることを防ぎます。テープを一緒に塗ってしまうと針にテープが付き、縫いにくくなってしまいます。
2、縫い付ける際にファスナーを直線に固定します。小さなことですがこれをすることにより、クオリティーは大きく高まります。私の場合はファスナーの金具から3~4mmの位置に革を仮止めします。この時点で目打ちは打っておきます。貫通はさせなくても大丈夫です。特にヨーロッパ目打ちで貫通させてしまうとファスナーにダメージを与えてしまうので、できるだけ避けてください。
3、裏地も同様に仮止めし、表から一目ずつ錐で貫通させていきます。あとは縫い付けて完成です。
裏地の幅は革のサイズよりも両端ともに2mm程度短くしています。外にはみ出さないで、十分に固定できる位置にくるようにしています。